ピンクリボンアドバイザーがこたえます
もっと知りたい、がん患者さんの気持ち
手術をすれば
元の生活に
戻れるものですか?
現在、術後抗がん剤を受けていることもあり、100%元の生活に戻っているとはいえませんが、仕事・育児・家事に関しては、80%くらいはできていると思います。
趣味のランニングに関しては、1年以上のブランク・抗がん剤のための心臓負担・術前抗がん剤の影響による足の爪の変形により20%程度です。
心理的には手術(乳房全切除)による見た目の変化に対する劣等感や、再発・転移への恐怖もあり、がんになる前の元の生活に戻ることはないと思います。
ただ、罹患して死が身近な存在になったことで「今」の大切さを知り、考える良い機会になったと思っています。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:1年4カ月)
多くの人が元に近い生活に戻ることも可能かと思います。
人生は人それぞれです。私はがんに負けずにしぶとく生き抜くために、今までの生活「何かが間違っていたからがんになってしまったんだ」との素人考えから発想の転換を図って、自己対策することにしました。それは今までの仕事中心で無茶苦茶な生活を反省して【思考も生活もリセットする】決意です。
失った身体の一部やできなくなった事を嘆くより、何かをプラスしたり人様に助けてもらいながら前向きな人生を歩む。今はとても楽しく充実の人生です。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:13年9カ月)
リンパ節郭清※1をしたため、術後も腕を動かすリハビリとリンパのケアが必要でした。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:4年)
※1 手術の際にがんだけでなく、がん細胞などをせき止める機能がありがん細胞が残っている可能性があるリンパ節も切除すること。リンパ節を切除するとリンパの流れが滞るため、リンパ浮腫が起こり、手や腕、足などがむくむことがあります。
体にメスを入れることは、自分が思う以上に負担がかかっていると思います。
例えば腕の可動域が狭くなる、痛みや違和感があるなど……。手術をすれば元の生活に戻れるかどうか人それぞれだと思いますが、完全に戻ることは難しいと思います。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数1年6カ月)
手術後も10年間はホルモン治療薬を服用するため、3カ月に一度の受診が必要です。また、いつもリンパ浮腫※1を予防することを頭に置いて生活しています。
※1 がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下のリンパ管内に、回収されなかったリンパ液がたまってむくんだ状態になること。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:4年)